207号室

お久しぶりです、ブライアンです。
前回の更新から約2ヶ月ほど経っていることから、私が飽き性ということが垣間見えます。この2ヶ月間は忙しくもあり、暇でありました。
とりあえず前回の続きから行きましょう。

3月20日

これから自由に生活できるんだという高揚感とこれからの収入源は一体どこからになるのかという不安に包まれながらアジアの最貧国ネパールへ降り立つこととなります。

フライトが遅れ、ドライバーを4時間近く空港で待たせてしまい、夜に到着したが、やはりネパールは途上国でもかなり貧しい部類に入ることを車内からホテルまでの移動中に確信しました。
何も決まっていないが、泊まるホテルだけは決まっていました。2年前に旅行した際のネパール友達がオーナーのホテルです。そうです、207号室でした。ちなみに3月から4ヶ月が経つ今でも207号室です。

 

事業

まず何かしらの収入源を見つけなければ人間は生活できません。
この半年しか社会人として働いていない少ない貯金を元手に何ができるのか真剣に1ヶ月考えました。答えが出ました。ホットドッグ屋だと。
理由はいくつかあります。
1.外国人旅行客が多い(主にトレッカー)
2.カトマンズ観光拠点のタメル地区にはテイクアウトのファストフード店が1店舗しかない
3.その一店舗が繁盛している

僕たちは十分すぎる理由だと思いました。
マーケットリサーチはできている、需要は掴める。そう考え、立地の良いホテルの1階部分を借り、日本の友人に店舗のデザインを作ってもらい、工事業者に発注し、3週間足らずで完成しました。
ネパールにはないようなそこそこオシャレな店舗です。ちなみに、名前は「Blue&North」です。トリップアドバイザーにもあります。
ホットドッグとフレンチフライが主力商品です。外国人でこれを嫌いな人はいないだろう。確実に人は来る。そう思っていました。

 

誤算

従業員をその後3人雇いました。ほとんどのネパールの人たちは英語が話せます。

しかし僕たちが雇った従業員の3人中2人は英語が全く話せません。
英語が話せない従業員を掴まされてしまいました。これは誤算でしたが、一人話せるからまあいいだろうと思い、雇いました。彼女の名前はスニータです。
そして、ホットドッグやフレンチフライを作る手順を教えて、ついにオープンです。
ソーセージは注文が入ってから焼くように3人に手順を教え、僕は外出しました。
20分後くらいに帰って来ると、英語が話せるスニータを中心に、3人がかりでソーセージを何十本も焼いています.お客さんは一人もいません。
これがミスコミュニケーションというやつです。初日から大きなロスです。
1からもう一度教え、売上はコーラ1本のみで初日が終わりました。
まだ初日だ、焦ることはない。焦ることはないだろうけど、バンズは40個注文し、ソーセージは300本以上注文してしまいました。僕たちの計算では、1日60個売れる計算だったので、5日でソーセージはなくなる予定なので大丈夫です。
もうかれこれオープンから2ヶ月経ち、今現在7月23日ですが、まだソーセージは残っています。完全なる誤算です。

 

新たなる希望

しかし、今はオフシーズンで毎日雨という状況を考えれば、9月からのオンシーズンには人が入るだろうと僕たちは考えています。

しかし、このまま待っているだけでは、状況は好転しません。
何か新しい事業を始めなければいけない。常に歩き続けなければいけない。
その時僕たちのネパールの友人の友人が声をかけてきてくれました。
彼の名はガネーシャ。彼と一緒に事業をすることになったのです。

次回『Big Dhai ガネーシャ現る』

ゆるーく更新しますのでよろしくです。